【2月2日 AFP】(更新)イタリアの女優モニカ・ヴィッティ(Monica Vitti)さんが死去した。90歳。文化相が2日、発表した。ヴィッティさんは、ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)監督作品への出演で知られる。

 ローマ生まれ。そばかすと金髪が特徴的だった。ここ数年は老衰のため、公の場から遠ざかっていた。

 アントニオーニ監督に見いだされ、1960年の『情事(The Adventure)』で世界的な名声を得ると、60~70年代に数多くの作品に出演。80年にも再び同監督の『The Mystery of Oberwald(英語原題)』に起用されたが、以後の出演作品は減っていた。

 ダリオ・フランチェスキーニ(Dario Franceschini)文化財・文化活動・観光相は「さようならモニカ・ヴィッティ、さようならイタリア映画の女王。きょうは本当に悲しい日だ。われわれは偉大なアーティスト、偉大なイタリア人を失った」と、惜別の言葉をつづった。(c)AFP