【12月25日 AFP】(更新)ロシアの首都モスクワの裁判所は24日、規制当局からのコンテンツ削除要請を無視したとして、米グーグル(Google)に過去最高となる罰金72億ルーブル(約112億円)、フェイスブック(Facebook)から社名を変更した米メタ(Meta)に罰金19億ルーブル(約29億円)をそれぞれ科した。

 ロシアは近年、欧米のSNS大手に対する締め付けを強化。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、これらの企業が政府並みの影響力を持つようになってきていると指摘している。ロシア政府は、コンテンツの管理不足や内政への干渉を理由に、欧米IT企業に対して繰り返し法的措置を取ってきた。

 これまでメタとグーグルに対する罰金は数千万ルーブルにとどまり、数十億ルーブル規模には達していなかった。規制当局は、グーグルとメタが、宗教的憎悪を扇動し「過激派やテロ組織」の見解を助長するコンテンツの削除を求める「複数の要請を無視」するなどの違反をしたと主張している。

 ロシア政府はここ数年間にわたり、未成年者の保護や過激派の取り締まりを名目に、反対派に対する締め付けや国内のインターネット管理を強化してきた。また、国外との通信を遮断・制限し、独立運用が可能な「主権インターネット」の開発にも着手している。

 反政府派は、当局が独立系メディアを締め付け、ロシアにおける表現の自由の最後のとりでと考えられているインターネットを標的にしていると非難している。

 グーグルとメタ両社はこれまで、違反があったことを否定。グーグルの広報担当は24日、AFPに対し「裁判資料を検討した上で、次の手段を決める」と述べた。メタからのコメントは得られていない。(c)AFP