動画:野良猫40匹を養う女性 月の費用は25万円でも「幸せ」 中国・雲南
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【5月15日 CNS】若い女性の間で猫ブームが続く中国。雲南省(Yunnan)貴陽市(Guiyang)のカフェで働く30代の女性羅楽(Luo Le)さんは40匹以上の猫を養っており、その費用は1万5000元(約25万3758円)。生活のすべてを猫にささげているが、本人は「この子たちと過ごすことが最大の幸せ」という。
「私の本業は猫を養うこと。副業は猫のためにお金を稼ぐことです」と苦笑する羅楽さん。大学卒業後、貴陽市で2つのカフェを経営していたが、ある日1匹の野良猫が店に入ってきたことで、彼女の人生は激変した。彼女のカフェは多くの野良猫が暮らす「避難所」となり、数年で100匹を超えた。
羅楽さんはカフェを閉店し、猫を面倒見る時間を融通できるよう知人が経営するカフェでバリスタとして働くように。空き時間や休日に生チョコや革製品を作って販売している。自宅から1キロ離れたアパートで100平方メートルの部屋を借り、現在は40匹の猫を飼育している。
「朝起きたらすぐチョコを梱包(こんぽう)して発送して、猫の部屋へ行って食事を用意した後、カフェに出勤します。午後9時ごろ仕事を終えたら、猫の部屋で掃除やごみ捨てをしてから帰宅。寝るのはいつも午前3時か4時です。猫の食費や医療費、家賃の合計は1か月1万5000元くらい。給料と兼職で稼いだお金で何とかやっていける」
羅さんは、親子の猫、去勢手術をした猫、手術をしていない猫を3つの部屋に分けて世話をしている。カフェを経営していた当時からの猫が多く、みんな羅さんになついている。
「猫が多いから、しょっちゅう誰かが病気になったり、体調不良で食事をしなかったり。4匹の猫を抱えて動物病院に駆け込んだ時は獣医師さんも驚いていました」
羅さんが猫のために働き続ける姿を見た知人からは「猫を希望者に譲ったらどうか」と助言されたが、「無責任な飼い主に猫が粗末に扱われないか」ということを恐れ、猫の譲渡は親しい友人に限定している。
猫の世話にエネルギーを費やす日常だが、羅さんは「この子たちが私に与えるくれる幸福と達成感は、経済的な負担以上のものがあります」と話す。「生チョコの販売を軌道に乗せたい。あるいは誰かと手作り工芸の店を作りたい。仕事に行く必要がなくなれば、猫の世話に専念できます」と夢を語っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News