【12月2日 AFP】男女格差の是正を求めている女子サッカー米代表チームが、労働条件の面で米国サッカー連盟(USSF)と和解に達したことが1日に発表された。

 今年就任した連盟のシンディ・パーロー・コーン(Cindy Parlow Cone)会長は、和解は「連盟と女子代表の選手にとって重要かつ歓迎すべき瞬間だ」とコメント。しかし、今回の合意は移動と宿泊施設、試合会場、スタッフの派遣に関するもので、報酬に関しては触れていない。

 そのため選手側は、この部分に関しては上訴の準備を進めている。裁判所は5月、男子選手との報酬格差の是正を求めた裁判で、女子選手側の主張の大半を棄却。今回の和解の条項は、過去の行動や報酬にさかのぼって適用はされないが、選手側の上訴が成功すれば、連盟がこれまでの分の多額の支払いを求められる可能性がある。

 自身も元代表選手であるコーン会長は、男女の「平等にまい進してきた」と話し、「目標は常に、平等賃金の問題を解決し、協力と連携、信頼の新時代を切り開くことだ」と続けている。(c)AFP