【12月2日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は1日、グループD第5節が各地で行われ、リバプール(Liverpool FC)はアヤックス(Ajax)に1-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、けが人が続出している現状を考慮すれば、チャンピオンズリーグで「最高の夜の一つ」になったとチームを称賛した。

 リバプールでは19歳のカーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)が決勝点をマークし、GKクウィヴィン・ケラハー(Caoimhin Kelleher)も欧州カップ戦のデビュー戦ながらオランダの名門アヤックス相手にクリーンシートを達成するなど、出場のチャンスをつかんだ若手が活躍した。

 リバプールは1試合を残して1位通過が決まったため、クロップ監督は来週行われるFCミッティラン(FC Midtjylland)とのアウェーゲームで、スター選手に至急必要だった休養を与えることができる。

 リバプールを2度にわたって決勝に導き、2018-19シーズンには欧州制覇を果たしたクロップ監督は、「正直感覚的には、リバプールに来てからのチャンピオンズリーグで最高の夜の一つになったと思う」とコメントした。

 リバプールではすでに、ビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)やジョー・ゴメス(Joe Gomez)、アレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)、ナビ・ケイタ(Naby Keita)、シェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)、ジェームス・ミルナー(James Milner)が負傷離脱している。

 そうした中、この日は守護神アリソン(Alisson Ramses Becker)がキックオフ前に負傷者リストに入ったことを受け、ケラハーが代役を務めなくてはならなくなり、前半にはDFアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)が足首にテーピングを巻かなくてはならない状況だった。

 クロップ監督は「対応に困るほど負傷者がいて、笑顔になる理由はあまり多くない。それでも選手たちはこの試合に全力を投じてくれた」と続けた。「問題がある状況ではいつだって他の誰かにチャンスがあり、今回は最高の形でその機会を生かしてくれた。そういうものなんだ」

 同組の他の試合では、アタランタ(Atalanta)が終盤のゴールでミッティランと1-1で引き分けた。

 クリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)の得点で勝ち点1を加え、3位アヤックスに1ポイント差をつけている2位アタランタは、直接対決となる来週の最終節で引き分け以上の結果を残せば、決勝トーナメント進出を決めることができる。(c)AFP