【10月27日 AFP】サッカー南アフリカ代表の主将だったGKセンゾ・メイワ(Senzo Meyiwa)選手が2014年に殺害された事件で、同国警察は26日、容疑者5人を逮捕した。犯罪が多発する同国に衝撃を与えた未解決事件が、大きな進展を見せている。

 メイワ選手は当時27歳だった2014年10月26日、ヨハネスブルク南東部にあるガールフレンドで歌手のケリー・クマロ(Kelly Khumalo)さんの自宅で銃撃された。

 これまで警察は徒歩で逃亡したと伝えられた犯人グループを見つけることができず、その無能ぶりを批判されていた。事件の捜査が進まない中で2018年には新たな捜査班が任命され、メイワ選手が殺されてからちょうど6年が経過したところで、警察は十分な証拠を収集して最初の逮捕にこぎ着けた。

 南アフリカのベキ・ツェレ(Bheki Cele)警察相はこの日、「最初の容疑者5人が、けさ逮捕された」「捜査は現在も進行中であり、さらなる逮捕者が出る可能性も除外できない」と報道陣に明らかにし、担当捜査班の「たゆまぬ」努力を称賛した。

 一方、国家警察長官は、拘束されたうちの一人が「引き金を引いた疑いがある重要な容疑者」であるとしている。容疑者5人については、27日にも正式に訴追される見通しとなっている。

 メイワ選手はバファナ・バファナ(Bafana Bafana、南アフリカ代表の愛称)だけでなく、同国1部リーグのトップクラブであるオーランド・パイレーツ(Orlando Pirates)でも主将GKとして活躍していた。

 同選手のきょうだいは今回の逮捕を歓迎すると同時にさらなる捜査の進展を望んでおり、「まだ事件の首謀者が逮捕されていないことに不安が残っている」とコメントした。(c)AFP