【10月26日 AFP】タイで26日、数か月間続いている民主派デモの対応を協議する臨時国会が開かれ、プラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相は「違法な抗議活動」を制御する必要があると述べた。

 学生が主導する大規模デモは、プラユット氏の辞任と軍政時代に定められた憲法の改正、政府による反体制派への「嫌がらせ」の終了を要求している。

 先週、臨時国会の招集を決定したプラユット氏は、「憲法により国民には抗議する自由があるが、当局は違法な抗議活動を制御すべきだ」と発言。「国内で衝突や暴動は見たくない」と述べ、一部のデモ参加者の「不適切な行動」を非難した。

 プラユット氏は臨時国会の冒頭演説でデモ隊の要求を認識している姿勢を示したが、これらの要求は議題に含まれていなかった。

 一方、スティダー王妃(Queen Suthida)を乗せた車列に向かってデモ参加者が抗議の象徴である3本指のサインを掲げる出来事が今月あり、これは議題に上がっている。(c)AFP