【10月26日 AFP】(更新)新型コロナウイルス感染が急速に再拡大し対応に苦慮しているドイツで、恒例のクリスマスマーケットの開催中止が相次いでいる。26日には、世界的に有名なニュルンベルク(Nuremberg)市のクリスマスマーケットの中止が発表された。

 ニュルンベルクのクリスマスマーケットはドイツで特に大規模かつ歴史あるものの一つで、毎年200万人以上が訪れる。

 すでに首都ベルリンやデュッセルドルフ(Duesseldorf)、ケルン(Cologne)など、国内各地でクリスマスマーケットの中止や大幅な規模縮小が発表されており、24日夜にはフランクフルト市当局も国内屈指の人気を誇るクリスマスマーケットの中止を決定していた。フランクフルトのペーター・フェルトマン(Peter Feldmann)市長は、「2度目のロックダウン(都市封鎖)を回避するのが目標だ」と説明した。

 ドイツでは例年11月下旬から、祝祭シーズンの始まりを告げるクリスマスマーケットが国内各地の約2500か所で開催され、地元住民をはじめ観光客にも愛されてきた。独出店業組合によると、国内外から訪れる観光客は例年約1億6000万人に上り、総額30億~50億ユーロ(約3700億~6200億円)を売り上げている。(c)AFP