【10月26日 People’s Daily】「今年の世界の観光業は損失が1兆ドル(約105兆円)を超えると推定されているが、中国の観光業はほぼ正常に戻った」。ドイツ紙「ハンブルガー・モルゲンポスト」のサイトに掲載された記事は中国を称賛しており、「数億人の中国人がゴールデンウイークを利用して親戚や友人を訪ねたり、旅行したりした。これは新型コロナウイルス感染症の大流行が始まってからわずか9か月後の出来事だ」とも伝えた。

 海外の多くのメディアは連日、中国を称賛している。国慶節と中秋節のゴールデンウイーク(10月1~8日)に観光業は力強く回復、全国で6億人以上が観光に出かけた。全国の小売り・外食重点企業の売り上げは約1兆6000億元(約25兆円)で、1日当たりの平均売上高は昨年より4.9%増えた。これらは国内の大循環が大きな活力を生み出していることを示すもので、とても衝撃的だ。

 中国は国内大循環を主体とし、国内・国際の二つの循環が互いに促進し合う状況を形成しようとしている。これは中国の発展段階や環境などに基づく戦略的決定だ。事実が示しているが、中国の内需の潜在力が不断に解き放たれ、国内大循環の活力が日増しに強まっている。同時に国際循環も中国が引き続き開放を拡大するなかで新たな活力を得ている。

 現在、経済のグローバル化は逆風を受けている。とはいえ、世界は互いに閉鎖・孤立する状態には戻れない。習近平(Xi Jinping)国家主席は最近、国連で「われわれは開放と包容という理念を堅持し、確固として開放型の世界経済を構築し、世界貿易機関(WTO)を基礎とする多国間貿易体制を維持する。一国主義、保護主義には明確に反対する」と表明。世界は、各国と協力し、ともに発展するという中国の誠意に変わりがないことをしっかりと感じた。

 中国はもっと質が高く、効率がよく、公平で、持続可能で安全な発展の実現に努力している。中国は新しい発展の枠組みの構築を強調しているが、これは門を閉じて構築しようとするものではない。引き続き開放を拡大する。国際情勢がどのように変化しようと、中国はこれまで通り、世界各国人民の福祉のため、そして人類運命共同体のすばらしい未来のために、皆と手を携えて前進するよう努力する。(c)People's Daily/AFPBB News