【10月26日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)は25日、第6ステージ(ビエスカスからフォルミガル、146.4キロメートル)が行われ、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)が総合首位の赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を手に入れた。

 雨の降るピレネー山脈(Pyrenees)で、前日まで総合首位だったチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の前回王者プリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が苦しむ中、カラパスはその隙を突いて2位と18秒差の総合トップに浮上。ログリッチは30秒差に後退した。

 チームメートのタオ・ゲイガンハート(Tao Geoghegan Hart、英国)が今季のジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)を制したこの日、昨季のジロで優勝したカラパスは「みんなでうまくやれているし、これはチーム全体にとってのご褒美だ」と話した。

「アタックがたくさんあった中で、自分は距離を計算して良いタイミングで仕掛けた」「まだまだ先は長いがこのジャージーを守りたい。それができるのはぜいたくだ」

 アスタナ(Astana Pro Team)のイオン・イサギレ・インサウスティ(Ion Izagirre Insausti、スペイン)がステージ優勝を飾り、EFプロサイクリング(EF Pro Cycling)のマイケル・ウッズ(Michael Woods、カナダ)が2位、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のルイ・コスタ(Rui Alberto Costa、ポルトガル)が3位に入った。

 26日は今大会最初の休養日となり、レースは27日、バスク(Basque)州のビトリア(Vitoria)からスタートする159.7キロの山がちな第7ステージで再開する。(c)AFP