【10月26日 AFP】20MLBは25日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第5戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)はタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)を4-2で下し、32年ぶりのワールドシリーズ制覇に王手をかけた。

 ジョク・ピーダーソン(Joc Pederson)とマックス・マンシー(Max Muncy)に本塁打が生まれたドジャースは、先発投手のクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)がポストシーズン通算13勝目を挙げ、シリーズの戦績を3勝2敗とした。

 カーショウは「今夜は終始苦しい試合だった」と振り返った。「スライダーは第1戦ほど良くなかったが、ゲームプランに従った」

 2017年と2018年、無念にもワールドシリーズ制覇に一歩及ばなかったドジャースだが、米テキサス州アーリントン(Arlington)のグローブライフフィールド(Globe Life Field)で27日に行われる第6戦で、1988年以来となるタイトルを獲得できる。

 サイ・ヤング賞(Cy Young Award)を3度受賞するも、将来の米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入り候補としての名声を固めるにはワールドシリーズが欠けているカーショウは、5回と3分の2を投げて被安打5、失点2で降板となった。

 この試合で六つの三振を奪ったカーショウはポストシーズンの通算奪三振数が207となり、同205のジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)を抜いて、プレーオフにおける最多記録を更新した。

「とてもはらはらするが、同時にあと一つ勝たねばならない。もう1試合、落ち着いて臨むつもり」

 9回裏、2死の状況から失策が重なって7-8でサヨナラ負けを喫した第4戦での失望を乗り越えたことを、ドジャースは強く示した。

 ドジャースは初回、先頭打者のムーキー・ベッツ(Mookie Betts)が二塁打を放つと、コーリー・シーガー(Corey Seager)の適時打で先制。その後、レイズ先発のタイラー・グラスノー(Tyler Glasnow)の2度の暴投でシーガーが三塁にまで進むと、コディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)の適時打でもう1点を加えた。

 グラスノーはワールドシリーズで1試合3暴投を記録した初の投手となり、1回を終えるのに34球を要した。

 その後、2回の先頭打者ピーダーソンが本塁打を放ち加点したドジャースは、3回にヤンディ・ディアス(Yandy Diaz)の三塁打と、ランディ・アロサレーナ(Randy Arozarena)のポストシーズン最多27本安打目となる単打でレイズに2点を返されたが、5回にマンシーが高々と上がるソロ弾を放ち再び2点差とした。(c)AFP/Rebecca BRYAN