【10月26日 Xinhua News】中国の音声認識最大手、科大訊飛(アイフライテック)は23日、本拠を置く安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)で開発者向けイベントを開き、音声認識と人工知能(AI)を融合させた一連の最先端研究成果を発表した。

 劉慶峰(Liu Qingfeng)董事長は同社が運営するAIオープンプラットフォームについて、開設当初は音声の合成と識別という二つの汎用機能だけだったが、今では334種類のより複雑なAI機能を備え、百以上の参照用アプリケーションシナリオの提供が可能になったと指摘。アプリケーションの端末数は20億個を超え、157万組余りの開発者チームがプラットフォーム上で研究開発を行い、91万を超える一般向けサービスアプリケーションを誕生させたと説明した。

 過去1年間で開発者チームは50万組増加した。創客(メーカー)と呼ばれる個人ハードウエア技術者の開発分野も多くがモバイル端末からウエアラブル端末など「全てがつながるインターネット(IoE)」へシフトしている。アプリケーションシナリオも個人の消費や娯楽、学習分野から企業の顧客サービス、財務管理、品質検査などの生産分野へ拡大している。

 胡国平(Hu Guoping)上級副総裁兼消費者事業グループ総裁は世界の音声ビジネス企業家へのサービスとサポートについて、同社のAIオープンプラットフォームが既に十数種類の言語をサポートしていると紹介。日本やシンガポール、タイ、韓国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、欧米の一部の国で音声の合成、文字への変換、評価、翻訳という音声認識の四大機能を提供していると述べた。

 劉氏はプラットフォームの拡張を今後も続けると語り、人工衛星の軌道管理能力や製品の展示チャネル、スマート都市建設などを含むさらに多くのリソースを、幅広い開発者に提供していく考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News