【10月25日 AFP】オランダ・エールディビジで24日、アヤックス(Ajax)が13-0でVVVフェンロ(VVV Venlo)に圧勝し、最多得点差のリーグ記録を48年ぶりに更新した。

 エールディビジのこれまでの最多得点差は、こちらもアヤックスが12-1でフィテッセ(Vitesse Arnhem)を下した1972年5月の試合だったが、現アヤックスはこの記録を更新した。71-72シーズンのアヤックスは、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏を擁し、リーグと欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の前身であるヨーロピアンカップ(European Cup)を制している。

 ラシナ・トラオレ(Lassina Traore)は5得点をたたき出し、アヤックスの選手としては1985年のマルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)氏以来となるリーグ戦1試合5ゴールを記録した。19歳のトラオレはこの試合の1点目が今季リーグ戦初ゴールだったが、これで6ゴールを挙げているフェイエノールト(Feyenoord)のスティーブン・ベルハイス(Steven Berghuis)に次ぐ得点ランキング2位タイに躍り出ている。トラオレはさらに3アシストも記録した。

 またチームとしても、13ゴールは開幕からのリーグ戦5試合で挙げた合計得点よりも多い数だった。トラオレは、21日のチャンピオンズリーグの試合でリバプール(Liverpool FC)に0-1で敗れたことが「僕らを怒らせ」、貪欲さの矛先がフェンロに向かったと話している。

 トラオレは「相手をリスペクトしているが、ピッチでは全力だったし、もっと腹が立った」とコメント。エリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督も「エールディビジでこんな結果は見られない。非常に特別だ」「われわれはハングリーだった。得点を求めていた。私もそれで良いと思う」と話している。

 この大勝で、アヤックスはPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)と勝ち点2差、フィテッセと同3差の暫定首位に浮上した。両チームは25日に直接対決を迎える。(c)AFP