【10月25日 AFP】カメルーンの南西(Southwest)州で24日、銃や刃物で武装した集団が学校を襲撃し、少なくとも8人の児童が死亡した。犯行声明は出ていないものの、一帯では英語圏の分離独立を求める活動家らと政府軍の衝突が3年続いている。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)現地事務所によると、事件があったのはマザー・フランシスカ・インターナショナル・バイリンガル・アカデミー(Mother Francisca International Bilingual Academy)で、銃撃と刃物による攻撃で少なくとも8人の児童が死亡した。この他に12人が負傷して地元の病院に搬送され、これまでに域内で発生した襲撃事件の中でも最も深刻なものの一つとなっている。

 警察関係者は、「9人のテロ攻撃者」が9~12歳の児童らを銃撃したと語った。

 カメルーンの英語圏である南西州と北西(Northwest)州は長年にわたり、国内多数派のフランス語圏から冷遇されていると主張。両州は、政府軍を攻撃したり、政府事務所や学校の閉鎖を要求したりするなど、先鋭化した分離独立派の活動家らが関与する紛争の中心地となっている。

 2017年以来の衝突による死者は3000人を上回り、70万人超の住民が自宅からの避難を余儀なくされた。(c)AFP