【10月24日 AFP】ラグビー元オーストラリア代表の名FLデビッド・ポーコック(David Pocock)が23日、現役を引退して所属するジャパンラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツ(Panasonic Wild Knights)を退団したことを明らかにした。今後は自然保護活動への関心を追求していくという。

 ブレークダウンの名手として知られる32歳のポーコックは、キャリアを通じてけがに悩まされ続けたが、それが今回の決断に至った理由ではないとしており、「つらい決断だったが、ラグビーをプレーすることから離れて別の道へ進む適切な時期だと実感している」とオーストラリア放送協会(ABC)に語った。

 ポーコックはリアム・ライト(Liam Wright)やロブ・バレティーニ(Rob Valetini)ら若手バックローの成長を指摘し、昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)終了後にワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)を引退した。ボール奪取とターンオーバーのスペシャリストとして脅威の存在感を示し、グリーンとゴールドの豪代表ユニホームを11年着用して、W杯では母国が決勝に進出した2011年大会と2015年大会でスター選手の一人として活躍した。

 2006年から2019年にかけてスーパーラグビー(Super Rugby)に参戦するブランビーズ(Brumbies)やウェスタン・フォース(Western Force)でプレーし、ワイルドナイツで競技生活に幕を閉じたポーコックは、長年にわたり自然保護活動に興味を示しており、ジンバブエでのプロジェクトに携わる計画を明かした。

「再生農業はコミュニティーの発展と保護に適している」「その活動についてはいくらか状況が進み始めたところで、少し物事が落ち着いて準備ができ次第、現地に向かえることを願っている」 (c)AFP