【10月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は23日、今季第12戦ポルトガルGP(Portuguese Grand Prix 2020)を控えたフリー走行でマシンが炎に包まれるまでに5秒間の猶予しかなかったと語った。

 先月の第8戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2020)で劇的なF1初優勝を飾ったガスリーは、事故の際にマシンの電気が完全に「ブラックアウト」したと振り返り、「文字通り停止するまで5秒しかなかった。マシンのステアリングも電気もすべて失われていた」「何が起きたのか、まだ調べているところだ」と説明した。

「とにかく、マシンの後部からものすごい炎が噴き出してパーツが燃えてしまったから、事故を分析して何が起きたのかを知る必要がある」「間違いなく理想的な状況ではない。特にオプションタイヤを走らせることができなかったからね。けさは基本的なところだけで終わってしまい、こうした初めてのサーキットでは決して最高の状況とはいえない。残念ながら、現状はそういうことだ」

 ガスリーが途中リタイアした炎上事故でセッションは赤旗中断となり、サーキットのマーシャルが格闘の末に火を消した。アルファタウリのマシンは後部が炎でひどい損傷を受けており、年間規定数の6基を超えるホンダ(Honda)のパワーユニット(PU)を使用することになれば、決勝ではグリッド降格のペナルティーを受ける可能性がある。(c)AFP