【10月23日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)は22日、第3ステージ(ロドサからララグナネグラビヌエサ、166.1キロメートル)が行われ、イスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)のダニエル・マーティン(Daniel Martin、アイルランド)が激戦を制して区間優勝を飾った。これで、総合争いで首位に立つチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)との差もわずか5秒に縮めて、同2位を維持した。

 急勾配の坂での激しい先頭争いを生き残った集団の中で、ベテラン選手のマーティンはログリッチを2位に、総合3位につけるイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)を3位に抑えた。

 チームの主将を務めるマーティンは山頂ゴールで、「この勝利を妻にささげる」と涙ながらに話すと、「新チームに加入してから初めての勝利でもある」と喜んだ。同選手は先月のツール・ド・フランス(2020 Tour de France)でもリーダーとして出場したが、落車して結果を残せなかった。

 新生チームとなったイスラエル・スタートアップネーションは、開催中のジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)では、アレックス・ドーセット(Alex Dowsett、英国)が第8ステージを制したばかりとなっていた。

 一方、ブエルタで2度の総合優勝を誇り、来年から同チームに加入することになっているイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、8キロに及ぶ最後の上り坂の中盤で脱落し、18ステージを残す中で総合争いではトップからすでに30分以上も遅れている。(c)AFP