【10月22日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)は21日、第17ステージ(バッサーノデルグラッパからマドンナディカンピーリオ、203キロメートル)が行われ、今大会最後の大きな上りを翌日に控え、NTTプロ・サイクリング(NTT Pro Cycling)のベン・オコナー(Ben O'Connor、オーストラリア)が区間優勝を果たした。

 総合順位では、約5分遅れの15位でフィニッシュしたドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)がマリアローザ(ピンクジャージー)を維持した。

 25日の最終ステージでアルメイダが総合優勝を果たすには、最高地点2758メートルと欧州最高クラスの標高を誇り、いてつくような下りとカンカノ(Cancano)湖までの最後の上りが待ち受ける第18ステージのステルヴィオ(Stelvio)峠を耐え切らねばならない。

 アルメイダは総合順位で2位につけるチーム・サンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)との差を17秒のままとし、同じくサンウェブのジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)が約3分差で3位に立っている。

 バックに雪景色が広がる今ステージで、前日2位だった24歳のオコナーは最後の上りでアタックを仕掛け、バーレーン・マクラーレン(Bahrain McLaren)のヘルマン・ペルンシュタイナー(Hermann Pernsteiner、オーストリア)を31秒差の2位、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のトーマス・デヘント(Thomas de Gendt、ベルギー)を約1分差の3位に抑えて優勝した。(c)AFP