【9月27日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは26日、第3節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は3点差を巻き返し、昇格組のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)と3-3で引き分けた。

 チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、リーグ戦デビューとなったチアゴ・シウバ(Thiago Silva)にキャプテンを任せたが、チームは守備の欠陥を露呈し、シウバにとっては悪夢の前半45分となった。

 再昇格後の開幕2戦で2連敗を喫しているWBAは、カラム・ロビンソン(Callum Robinson)がマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)とシウバのミスを突いて2点を挙げると、さらにカイル・バートリー(Kyle Bartley)が3点目を挙げた。

 しかし、後半に入るとチェルシーはメイソン・マウント(Mason Mount)のミドルシュートで1点を返し、残り20分のところで途中出場のカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)が1点差に詰め寄るゴールを決めると、アディショナルタイムにはタミー・アブラハム(Tammy Abraham)がこぼれ球を押し込んで同点に追いついた。

 リバプール(Liverpool FC)やマンチェスター・シティ(Manchester City)との差を埋めるべく、移籍金総額約2億2000万ポンド(約296億円)をかけたチェルシーは、後半に気持ちの入った戦いぶりを見せたが、3節を終えて手にした勝ち点は4にとどまっている。

 一方、前節のクリスタルパレス(Crystal Palace)戦で1-3と敗れていたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、試合終了後に与えられたPKから後半アディショナルタイム10分にブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)が勝ち越しゴールを決め、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)を3-2で下した

 ユナイテッドを圧倒したブライトンはシュートが5度ゴールマウスに嫌われながらも、アディショナルタイム5分にソリー・マーチ(Solly March)がゴールを決めて勝ち点1を手にするかに思われた。

 しかし、攻めに転じる時間が十分にあったユナイテッドはハリー・マグワイア(Harry Maguire)のヘディングがニール・モペイ(Neal Maupay)のハンドを誘った。

 クリス・カバナフ(Chris Kavanagh)主審は当初、試合終了の笛を吹いていたが、ピッチ横のモニターを確認したうえでPKの判定を下すと、フェルナンデスがこれを蹴り込んだ。

 ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は「1点差で逃げ切った。勝ち点1が妥当だった。それ以上はふさわしくなかった」と認めるコメントを残した。

 そんな中、エバートン(Everton)は議論の的となる形ながら2-1でパレスを退け、開幕3連勝でリーグをけん引している。

 ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)を起点にドミニク・キャルバート・ルーウィン(Dominic Calvert-Lewin)の今季早くも5点目となるゴールで先制したエバートンは、シェイフ・クヤテ(Cheikhou Kouyate)に同点弾を許したが、試合の行方は前半終了5分前のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による介入で決まった。

 ケビン・フレンド(Kevin Friend)主審は、ピッチ横のモニターを確認した後、リュカ・ディニュ(Lucas Digne)のヘディングがジョエル・ウォード(Joel Ward)の手に当たったとしてPKを宣告すると、リシャルリソン(Richarlison)がこれを沈めた。(c)AFP