【9月27日 AFP】20F1第10戦ロシアGP(Russian Grand Prix 2020)は26日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が赤旗中断の発生する「恐ろしい」予選を制して、ポールポジションを獲得した。

 ハミルトンは1分31秒304の最速タイムを記録し、2番手に入ったレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を約0.5秒上回った。年間順位でハミルトンと55ポイント差のチームメート、バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が3番手に入り、レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が2列目を確保した。

 ロシアGPはメルセデス勢が2014年から6連勝と圧倒的な強さを見せている場所で、ハミルトンは大会通算5勝目を狙う。また決勝でポールトゥウィンを飾れば、ハミルトンはミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に並ぶ歴代最多タイのF1通算91勝目に到達する。

 予選はQ2でフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がクラッシュ。ベッテルにけがはなく、壊れたマシンから自力で降りたが、これによりレースは10分間の中断が入った。そのためまだ15番手だったハミルトンは、Q3進出に向けて時間との闘いを強いられたが、チームと密に連絡を取りながら残り数秒で何とか最後のアタックに入り突破タイムを出すと、Q3ではミスのない走りで最速タイムをマークした。

 ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が5番手、マクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が6番手に入り、以下はルノーのエステバン・オコン(Esteban Ocon)、マクラーレンのランド・ノリス(Lando Norris)、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)、レッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)と続いた。(c)AFP