【9月25日 AFP】米フロリダ州検察は24日、同国ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のオーナーで、マッサージ店で買春した罪に問われていたロバート・クラフト(Robert Kraft)被告への起訴を取り下げた。

 米フロリダ州パームビーチ郡(Palm Beach County)裁判所のオンラインの法廷文書で、事件が取り下げられたことが確認された。

 デイブ・アロンバーグ(Dave Aronberg)州検事によると、控訴裁判所が先月クラフト氏のほか24人が事件に関与したことを示す映像に関して警察が違法に入手したものと認めたことを受けて、起訴を取り下げるしかなかったと述べた。

 控訴裁は先月19日、検察側が問題のテープを証拠に用いることはできないと判断。この映像はマイアミから約145キロ北のジュピター(Jupiter)にあるマッサージ店で活動している売春組織の捜査において、警察が盗撮したものだった。

 警察はこのマッサージ店で働いていた女性の大半が中国人で、偽りの仕事をオファーされてフロリダにやって来たと主張。女性たちは性的サービスを強要されていたが、この事件では最終的に人身売買の罪が問われることはなかった。(c)AFP