【9月18日 AFP】今月末に日程が変更された全仏オープンテニス(French Open 2020)の1日の観客数は、主催者が先日発表していた1万1500人から削減され5000人に制限されると、パリ警察が17日にAFPの取材で明かした。

 今月27日から来月11日まで開催される今年の全仏オープンについて、フランステニス連盟(FFT)は先日、会場のローラン・ギャロス(Roland Garros)を三つのゾーンに区分けした上で、1日につき1万1500人のファンを収容する計画を明らかにしていた。

 大会主催者は1日の観客数について、当初7月の計画では通常の収容人数の「50~60パーセント」に相当する2万人を予定していた。しかしながら、新型コロナウイルスの国内の感染状況が悪化し、仏政府がイベントの人数を5000人に制限していることから計画の再考を迫られ、開幕をわずか10日後に控える中で、トーナメントディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏が新たな人数を発表した。

 メイン会場のコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)とコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)では5000人ずつ、コート・シモーヌ・マチュー(Court Simonne-Mathieu)ではわずか1500人を収容する予定だった。また、アウトサイドコートの入場チケットは販売されなかった。

 フランス全土で新型ウイルスの感染が拡大している中、主催者は約1週間後に開幕する本戦とわずか4日後に始まる予選を控え、再び計画の変更に直面した。昨年大会は約52万人が観戦したのに対し、今年の全仏を訪れることができるファンの人数は、15日間でわずか7万5000人になるとみられる。(c)AFP