【9月12日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は11日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が6-2、7-6(9-7)、7-6(7-5)で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を下し、決勝進出を果たした。

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 2時間56分でメドベージェフを倒した27歳のティエムは、13日の決勝で第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦し、どちらが勝利しても初の四大大会(グランドスラム)優勝となる。

 結果はティエムのストレート勝ちとなったが、アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われた試合は激戦となり、流れが両者の間を行ったり来たりする場面が何度もあったため、内容はスコアが示す以上に拮抗(きっこう)していた。

 ティエムは試合後、「どちらも最高のテニスだった」「勝ち上がれて本当にうれしいし、素晴らしい準決勝だったと思う」と話した。

 ティエムと前回準優勝のメドベージェフは、ベースラインから強力なフォアハンドを武器に長いラリーを展開。両者ともディフェンス面も光ったが、最終的には重要な場面でティエムがポイントを獲得したことが勝負を分けた。

 ティエムは第1セットを簡単に奪うと、第2セットも2-4から逆転してタイブレークの末にものにした。この試合まで今大会でセットを落としていなかったメドベージェフは、第3セット5-3のサービングフォーザセットでセットポイントを迎えたが、38本続いたラリーを制したティエムがブレークに成功し、続くサービスゲームもキープして振り出しに戻した。

 迎えたタイブレークではティエムが5-1と一気にリードした後、5-4まで差を縮められたが、最後は緊張をコントロールし、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)に続き2大会連続、通算4度目のグランドスラム決勝へ駒を進めた。(c)AFP