【9月11日 AFP】10日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)女子シングルス準決勝で勝利し、決勝進出を果たした大坂なおみ(Naomi Osaka)が、人種差別や警察の暴力の犠牲になった人に敬意を表し、大会を通して毎回異なるマスクを着用してコートに入場していることが力になっていると語った。

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 大坂は第28シードのジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady、米国)に7-6(7-1)、3-6、6-3のフルセットで勝利した試合後、「できるだけ多くの名前を出そうということが、大きなモチベーションの要素になっていると思う」と話した。

 日本とハイチにルーツを持つ大坂はこの日、米ミネソタ州で2016年、車を運転中に警官に止められ銃で撃たれ亡くなった黒人男性フィランド・キャスティル(Philando Castile)さんの名前が入ったマスクをつけてコートに上がった。

 大坂はすでにブリアンナ・テイラー(Breonna Taylor)さん、エライジャ・マクレーン(Elijah McClain)さん、アマード・アーベリー(Ahmaud Arbery)さん、トレイボン・マーティン(Trayvon Martin)さん、ジョージ・フロイド(George Floyd)さんの名前入りマスクを着用している。

 ここ3年で2度目の決勝進出を果たした大坂は、12日に行われる決勝で元世界ランキング1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)と対戦する。アザレンカは同日、第3シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を1-6、6-3、6-3の逆転で撃破し、決勝進出を決めた。(c)AFP