【9月10日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、元世界1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は6-1、6-0で大会第16シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)に圧勝し、準決勝進出を果たした。

 無観客のアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)でメルテンスを1時間13分で一蹴したアザレンカは、「かなり良かった」「きょうは相手にコートを非常に大きく感じさせることができたと思う。それがとてもうまくいった」と語った。

 対する24歳のメルテンスはサービスゲームを一度もキープできず、セカンドサービスのポイント獲得率はわずか19パーセントだった。また、アンフォーストエラーの数はアザレンカの11本に対し23本だった。

 先月ニューヨークの同じ会場で行われた前哨戦ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)を制すなど、勝利を重ねて自信に満ちあふれているアザレンカは、「プランを完璧に遂行できたと思う。自分のスピードとボールのパワーを駆使しようと考えていたので、相手のバランスを崩すためにいくつか変化をつけようと試みた」と試合を振り返った。

 四大大会(グランドスラム)通算2勝のアザレンカは、2012年と2013年大会の決勝で敗れたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と10日の準決勝で対戦する。

 今大会ノーシードのアザレンカは、フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で7年ぶりのグランドスラム制覇を目指している。

 左太ももの負傷によりウェスタン&サザンオープンの決勝を棄権し、アザレンカに優勝を譲った第4シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は、10日に行われる準決勝のもう1試合で第28シードのジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady、米国)と対戦する。(c)AFP