【9月10日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は9日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は第10シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)とのロシア勢対決を7-6(8-6)、6-3、7-6(7-5)で制し、4強入りを果たした。

 10歳以下の国内大会で知り合い、子どもの頃からの友人であるルブレフを2時間27分で下した24歳のメドベージェフは、これでプロ転向後の同選手との戦績を3戦3勝とした。11日の準決勝では、第2シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と第21シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)の勝者と対戦する。

 昨年の全米オープンで準優勝に終わったメドベージェフは、第1セットのタイブレークで1-5とリードされていたが、そこから立て直すと最後はエースを決め、8-6でこのセットをものにした。

 メドベージェフは「ああいった場面では、すべてのポイントを取らなければと感じるものだが、『まあいい。このセットはもう落としただろう』とも考えてしまう」とコメントした。

「まずい展開になりそうだったから、あのタフなタイブレークを制すことができとてもうれしい」「1ポイントが二つのセットの行方を分けたから、大接戦だった。実際、アンドレイのプレーは信じられないものだった」

 大半がベースライン上での激しい打ち合いとなった一戦で、強打のメドベージェフは16本のエースを奪い、ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は89パーセントだった。また守備面でも優れたパフォーマンスを披露し、リターン成功率はルブレフがわずか54パーセントだったのに対し、75パーセントを記録した。

 男子シングルスのもう一方の準決勝では、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が第20シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)と顔を合わせる。(c)AFP