【9月8日 AFP】女子テニス世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は8日、新型コロナウイルスの懸念を理由に、全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)に続いて全仏オープン(French Open 2020)を欠場すると発表した。

 昨年の全仏オープンで初の四大大会(グランドスラム)制覇を果たしたバーティは、「難しい」決断ではあったものの、家族とチームの健康が第一だと語った。

 バーティはSNSに「昨年の全仏オープンは私のキャリアの中でも最も特別な大会だったから、簡単な決断ではなかった」と投稿した。

「私がこの決断を下した理由は二つ。一つは、新型コロナウイルスに関していまだ存在している健康面のリスク」「もう一つは調整の面。オーストラリアでの州境封鎖によってコーチと一緒に練習できていないというのは、理想的ではない」

 バーティが豪ブリスベン(Brisbane)にベースを置いているのに対し、コーチを務めるクレイグ・ティザー(Craig Tyzzer)氏は流行の第2波への対応を迫られているメルボルンを拠点としているため、現在移動することができない状況となっている。

 バーティは7月末、現在ニューヨークで開催されている全米オープンを欠場すると発表。他にも、女子の世界ランキングで2位につけるシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)や、男子の前年王者であるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)らが、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に全米オープンの欠場を決めている。(c)AFP