【9月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open)のディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏は7日、新型コロナウイルスの感染リスク軽減のため、出場選手は「例外なく」大会側が指定した二つのホテルに宿泊すると発表した。

 フォルジェ氏は、選手は「到着したらすぐに検査を受け、陰性結果が出たらすぐさま出場許可が下りる」とした。また、最初の検査から72時間以内に2回目の検査を行い、以降勝ち進んだ選手は5日おきに検査を受けるという。

 選手の会場への立ち入りは試合当日のみ認められ、それ以外の時間は指定された場所以外では練習できない。

 またフォルジェ氏は、9月27日から10月11日までの本大会期間で、各日1万1500人を上限として観客を入れると発表。運営側は当初2万人を上限とする意向だった。

 フランスでは現在、5000人以上の集会が法律で禁止されている。会場は「それぞれが独立した」三つのエリアに区分され、エリア間の行き来はできないという。

 最大入場人数はメイン会場のコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)とコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)が5000人で、コート・シモーヌ・マチュー(Court Simonne-Mathieu)は1500人となる。また、その他のコートの入場チケットの販売は見送られた。

 15日間で訪れる観客は合計15万人以下になる見通しで、52万人が観戦した2019年大会の4分の1をわずかに上回る程度の規模となる。(c)AFP