【9月7日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-2、6-2、6-1でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)に快勝し、8強入りを果たした。

 同日には、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)との試合中、いら立ちのあまり打ったボールが線審の喉を意図せず直撃し、失格処分となった。

 圧倒的な優勝候補だったジョコビッチが敗退し、大会に激震が走る中、通算4度目の大会制覇を狙っていた同選手の失格で男子シングルスの今後の展開は大きく開かれ、13日に行われる決勝では初の四大大会(グランドスラム)優勝者が生まれることが決まった。

 ドイツ男子としては2007年のトミー・ハース(Tommy Haas)氏以来となるベスト8入りを果たしたズベレフは、ジョコビッチについて「非常にアンラッキー」と述べ、「これで面白くなる」とコメント。「もうドローにグランドスラムの優勝経験者は残っていない」と続け、優勝するのは「若手の一人」になるとした。(c)AFP