【8月29日 AFP】日本スケート連盟(Japan Skating Federation)は28日、フィギュアスケート男子シングルで五輪2連覇を達成した羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に今季のグランプリ(GP)シリーズを欠場すると発表した。

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 ぜんそくの持病がある羽生は、感染した場合のリスクを考慮したといい、「大変残念ではありますが、今シーズンのISUグランプリシリーズを欠場することを決心しました。私が自粛し、感染拡大の予防に努めるとなれば、感染拡大防止の活動の一つになりえると考えています」と連盟が発表したコメント文で説明した。

 共同通信(Kyodo News)は、GPファイナルで通算4度の優勝を誇る25歳の羽生が、けが以外の理由で同シリーズを欠場するのは初めてになると伝えている。また、日本は新型コロナウイルスの感染防止対策で外国人の入国を制限していることから、シリーズに出場してもカナダ人コーチのブライアン・オーサー(Brian Orser)氏の指導を受けられない可能性があるとも報じた。

 今季のフィギュアスケートは、3月にカナダ・モントリオールで開催される予定だった世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2020)が、新型コロナウイルスの影響で中止になった。(c)AFP