【8月22日 AFP】ノルウェー出身のクロスカントリースキーの元スター選手、ペッテル・ノールトゥグ(Petter Northug)容疑者(34)は21日、スピード違反を犯した後に警察の家宅捜索を受けてコカインが見つかったことと、アルコールとドラッグの「深刻な問題」に悩まされていることを告白した。

 現地警察は13日、ノルウェー・オスロ近郊においてノールトゥグ容疑者が愛車のジャガー(Jaguar)を時速168キロで走行していたところを計測した。DUI(飲酒または薬物使用時の運転)を疑った警察は、同容疑者の自宅を捜索してコカインを発見したが、検査はまだ処理されていない。

 DUIでの速度超過と薬物所持の罪で訴追されたノールトゥグ容疑者は会見で、「自分はアルコールやドラッグ、薬の深刻な問題を抱えている。大きなパーティーが関係することもあった。本当にたくさんのパーティーがあった」と話すと、「関係者全員」に謝罪した上で、裁判の後に「判決に従う覚悟」があると語った。

 また、アルコールとドラッグの問題が始まったのは、2018年に競技から引退した後のことで、専門家の助けを模索していたことも明かした。同容疑者は2014年にもDUIで交通事故を起こして50日間収監され、電子アンクレットの装着と罰金、さらには5年間の運転禁止処分を下された。

 ノールトゥグ容疑者は2010年のバンクーバー冬季五輪で金メダル2個を含む4個のメダルを獲得。ノルディックスキー世界選手権(FIS Nordic World Ski Championships)では、2007年から2015年にかけて優勝13回を記録し、W杯でも2回の総合優勝を含めて3個のグローブを獲得するなど、史上最高のクロスカントリースキーヤーの一人として知られている。(c)AFP