【8月8日 AFP】男子テニスのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は7日、「米ニューヨークにおける保健の難局」を理由に、今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)を欠場すると表明した。

 2016年大会の王者であるワウリンカは、通算4度の大会制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と同様に、すでに大会のエントリーリストには入っていなかった。これで同大会は、またしても打撃に見舞われることになった。

 現在35歳のワウリンカは、代わりに全仏オープンテニス(French Open 2020)を目指すことになる。同選手は2014年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)に続き、2015年にローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)でキャリア2度目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

 31日に開幕する全米オープンに出場する選手は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために厳格な衛生上の規制に従う必要がある。また、大会は無観客で開催されることになっている。

 世界ランク17位のワウリンカは、スイスのフランス語放送局RTSに対して、「特にニューヨークには保健の難局がある。そうした中で全米オープンには行きたくない」とすると、「結局のところ、隔離問題に関してすべてが不透明だ。全米オープンを開催することについても、多くの疑問や不確定要素がある」と語った。

 また、全米オープンが終了した翌週にはイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2020)が開幕することにも言及し、「全米オープン後の大会スケジュールも厳しいものになる」と付け加えた。 

 一方、例年は5月から6月にかけて開催される全仏オープンは、来月27日に仏パリで開幕する。(c)AFP