【8月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は5日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってクラブの財政に大きな影響が出ているため、スタッフ55人の削減を計画していると発表した。

 アーセナルによれば、放映権収入やチケット収入、商業収入といったチームの主な収入源がすべて影響を受けているという。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるロックダウン(都市封鎖)の間、選手とフロントは減給に応じたが、この難局を乗り切るにはさらなるコスト削減が必要だとクラブは述べている。

 サッカー部門のトップを務めるラウル・サンレヒ(Raul Sanllehi)氏とマネジング・ディレクターを務めるヴィナイ・ヴェンカテシャム(Vinai Venkatesham)氏の署名が入った発表文には、「スタッフの雇用と基本給をできるだけ長い間守ることがわれわれの目標だった」「しかし残念ながら、55人の削減を提案する段階にまで来ている」と記されていた。

 大金が手に入る欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を逃したアーセナルは、見通しは暗いと述べた。

「現状では、来シーズンの開幕からファンがエミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)に戻ってくるということはなく、その後も限られた人数が入場できるようになるだけ」

「世界経済の予測も非常にネガティブなものになっている」

「こうしたことによって、アーセナルファンの自由に使えるお金や、法人顧客が接待やスポンサーに費やすお金、放送局のテレビ放映権に対する投資力に影響が出るだろう」 (c)AFP