【8月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)の主催者は5日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による影響で、今年の大会のシングルス優勝賞金が前年より85万ドル(約9000万円)少なくなると発表した。

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 発表文によれば、無観客での開催となる今大会の賞金総額は5340万ドル(約56億4000万円)で、昨年の約5700万ドル(約60億2000万円)よりも少額になる。

 男女共に昨年のシングルス優勝賞金は385万ドル(約4億円)だったが、今年は300万ドル(約3億2000万円)となる。

 しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって大きな影響を受けたシーズンでの経済的な困難を考慮し、本戦1回戦出場者の賞金は昨年の5万8000ドル(約610万円)から6万1000ドル(約640万円)に増額された。

 2回戦と3回戦の賞金は、昨年から変わらずそれぞれ10万ドル(約1000万円)、16万3000ドル(約1700万円)となった。

 また全米テニス協会(USTA)は、5か月近い中断期間で収入の機会を奪われている選手に金銭的な援助をするため、総額760万ドル(約8億円)を使えるようにすると明かした。

 USTAは以前、テニス界の選手救済プログラムに100万ドル(約1億円)を寄付していたが、今回新たに追加で660万ドル(約7億円)を用意している。

 この資金は女子テニス協会(WTA)と男子プロテニス協会(ATP)のツアーで均等に配分され、それぞれの協会が選手への分配方法を決めるという。

 今年の全米オープンは31日に開幕し、9月13日に閉幕する。(c)AFP