【8月5日 AFP】インディカーシリーズ、インディアナポリス500(Indianapolis 500)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念から、予定していた観客を入れてのレース開催を断念した。主催者が4日に発表した。

 大会を主催するインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)は、「州と市の上層部とよく相談した」上で決断したと発表。「非常に残念だが、第104回インディアナポリス500は8月23日に無観客で実施する」と話した。

 インディ500は当初、収容人数の50パーセント、つまり最大で17万5000人を入れてレースを運営すると発表していた。しかしこの計画が公衆衛生の専門家から批判を浴びると、7月には収容人数の25パーセントにまで規模を縮小するとしていたが、域内の新型ウイルスの感染者数が増え続けていることから、観客を入れるのは不可能になったという。

 今年のインディ500は、もともとは5月24日開催の予定だったが、新型ウイルスによってインディカーシリーズのシーズン自体に延期や大会中止の影響が出ていた。

 例年であれば、インディ500開催時は35万人まで会場の収容人数を増やすのが通常で、ファンはガレージやシートエリア、博物館、ゴルフコースの一部などがあるコースの内側へ車で乗り入れ、駐車することもできた。(c)AFP