【8月5日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2020)に参戦するレプソル・ホンダ(Repsol Honda)は4日、MotoGPクラスの世界王者であるマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が骨折した右腕の再手術を受けたため、今週末に予定されているチェコGPを欠場することになったと発表した。マルケスの欠場は、アンダルシアGPに続き2戦連続となる。

 ホンダは発表文の中で「負傷した右腕の再手術が行われたことを受け、マルク・マルケスとHRC(ホンダ・レーシング)は、世界王者である同選手がより回復できるようにするため、チェコGPには出走しないことを決めた」とコメントした。

 前月19日に行われた同クラスの初戦スペインGPで腕を骨折したマルケスは、3日にバルセロナ(Barcelona)で再手術を受けた。

 マルケスは当初、チタン製のプレートを腕に入れた1回目の手術から48時間しかたっていない段階で、第2戦のアンダルシアGPに出場する準備ができていると宣言していたが、結局は予選を途中で棄権し、決勝を欠場した。

 チェコGPでは、これまで最高峰クラスで95回のスタート経験を持つテストライダーのステファン・ブラドル(Stefan Bradl、ドイツ)がマルケスの代わりを務める予定。

 担当医は「最初の手術は成功したが、プレートが不十分だったのは想定外だった」「手術した箇所に負荷が蓄積されたことで、チタン製のプレートが損傷した。すでに取り除き、新しい固定具に取り替えた」とコメントした。

「マルケスはこの間、痛みを感じていない。彼は医師の忠告と自分の体の感覚に常に従っている。残念ながら、過剰な負荷によってこのような問題が起きた。回復にかかる時間を知るために、今後48時間は待つ必要がある」 (c)AFP