【8月1日 AFP】開幕を1か月後に控えている全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)の主催者は、米国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行が加速している中でも、大会の安全対策に自信をみせている。

 全米テニス協会(USTA)は31日、ニューヨークのフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)で行われる男女ツアーの前哨戦、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)と同様に、「全米オープンは引き続き開催する計画である」と明らかにした。

 8月31日から2週間の日程が組まれている全米オープンは、フラッシング・メドウズのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)につくられた隔離環境において無観客で開催される。

 USTAはコメント文で、「われわれは最優先事項である両大会の関係者の健康と安全に関して、対策が順調であることに自信を持っている」と述べたものの、健康と安全に関する具体策は不明となっている。感染防止対策については「大会が近づいた後日」に公表する予定としながらも、健康と安全のあらゆる側面に関して男女ツアーと連携していると強調した。

 男子のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、例年ではオハイオ州シンシナティ(Cincinnati)で開催されるウェスタン&サザンオープンにはエントリーしているものの、全米オープンに関しては態度を明らかにしていない。

 女子ではセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と大坂なおみ(Naomi Osaka)が全米オープンでのプレーを明言しているが、世界ランク1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は大会を欠場すると表明した。

 ニューヨークは全米で最初に新型コロナウイルスの大流行が発生し、感染状況が厳しくなる中で全米オープンの会場には仮設の医療施設がつくられた。最近では感染者数が抑えられているものの、ウイルスの流行地から人々が訪れることによって、ニューヨークで感染者が増加することが懸念されている。(c)AFP