【8月1日 AFP】アフリカ南部ボツワナにある有名なオカバンゴ湿地帯(Okavango Delta)で、原因不明のゾウの大量死が起きていることについて、同国の野生動物当局は7月31日、自然界で発生した毒が死因の可能性があるとの見方を示した。

 世界最大の推定13万頭前後のゾウが生息しているボツワナでは、今年3月以降、300頭前後のゾウの死骸が発見されている。

 死因について、当局はこれまでに炭疽(たんそ)菌の可能性を除外。また、死骸に牙が残っていることから、密猟の可能性もないとしていた。

 AFPの電話取材に応じたボツワナ野生動物・国立公園局のシリル・タオロ(Cyril Taolo)氏は、複数の国で行われた予備検査ではいまのところ死因の特定に至っておらず、さらなる検査が行われる見通しだと説明。その上で、「これまでに受け取った検査結果の一部に基づくと、自然界で発生する毒素が死因の可能性がある」との見方を示した。

 タオロ氏によると、特によどんだ水の中の細菌には、自然に毒を発生するものがあるという。(c)AFP