【7月31日 AFP】米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)で、また新たに選手が新型コロナウイルスの検査で陽性となったと米複数メディアが30日に報じた。また、リーグ側はダブルヘッダーの短縮を検討しているとも伝えられている。

 米スポーツ専門チャンネルESPNは匿名情報として、この一週間でマーリンズの選手計17人とコーチ2人が陽性反応を示したと伝えた。新型コロナウイルスの大流行で今季の開幕が遅れて日程も短縮される中、リーグは開幕してわずか5日目の27日にマーリンズ戦の全試合を延期した。

 マーリンズは少なくとも来月2日まで活動停止となり、同4日に予定されている本拠地初戦のフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)戦で活動が再開できるかも疑問視されている。

 この日、フィリーズはコーチとロッカールームスタッフの新型コロナウイルス陽性が判明したとして、本拠地シチズンズバンク・パーク(Citizens Bank Park)での活動が無期限で全面的に禁止となり、週末に予定されていたトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)とのシリーズが延期された。

 26日に行われたマーリンズとのホームゲーム以降プレーしていなかったフィリーズは、これまでのところ検査で陽性となった選手は一人もいない。

 ブルージェイズのチャーリー・モントーヨ(Charlie Montoyo)監督も、敵地フィラデルフィア(Philadelphia)で臨む予定だったフィリーズとの来月1日のダブルヘッダーと同2日の1試合が見送られたことを明らかにした。 

 一方、ESPNと米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)は、MLBと選手会(MLBPA)がダブルヘッダーの短縮案を検討しており、オーナーと選手に意見を聞いた上で、承認されれば今週末早々にも変更される見通しであると伝えた。

 一つの案では、ダブルヘッダーが2試合とも通常の9イニング制から7イニング制に短縮されるものになっている。もう一つの案では、最初の試合が9回まで、2試合目のナイトゲームが7回までとなっている。

 今季はすでに延長戦に突入した際のルールも変更され、得点チャンスを増やすために各チームが走者を二塁に置いてイニングを開始するタイブレーク制が導入されている。(c)AFP