【7月31日 AFP】女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)を含む四大大会(グランドスラム)で優勝経験を持つ4選手が、全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)の前哨戦である来月のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)のワイルドカード(主催者推薦)を得たことが30日に分かった。

 大坂の他にはキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)やヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)、スローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)、そしてキャサリン・マクナリー(Catherine McNally、米国)がワイルドカードとして出場する。

 ウェスタン&サザンオープンは例年、全米オープンの2週間前に米オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)で行われているが、今年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で会場がニューヨークに変更された。

 8月20日から28日にかけ、フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で開催される今年の大会は、無観客の隔離環境下で行われ、同会場で同31日に開幕する全米オープンも同様の条件となる。

 グランドスラム通算4勝で37歳のクライシュテルスは2012年に現役を引退し、3児の母になったが今年ツアーに復帰。2月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)と3月のモンテレイ・オープン(Abierto GNP Seguros 2020)では初戦敗退となっていた。

 2018年の全米オープンと2019年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制した22歳の大坂は、現在世界ランキングで10位となっているが、5月に米経済誌フォーブス(Forbes)が発表した女子スポーツ選手の収入ランキングでトップに立った。

 27歳のスティーブンズは、11か月にわたる右脚のけがで一時ランキングを957位にまで落としていたが、2017年の全米オープンで驚きの優勝を果たした。

 40歳のヴィーナスは通算7度のグランドスラム制覇を誇り、これまで49のタイトルを獲得。元世界ランク1位であるヴィーナスは、キャリア通算800勝を成し遂げた史上6人目の女子選手となった。(c)AFP