【7月30日 AFP】全米ゴルフ協会(USGA)は29日、9月17〜20日にニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフットゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club)で開催予定の第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)について、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に無観客で開催すると発表した。

 男子メジャーの全米オープンは、新型コロナウイルスによる中断からツアーが6月に再開して以降、初めて観客を入れて行われる大会になる可能性もあったが、USGAは州関係者と協議の末、健康と安全の問題を考慮してファンを動員しないことに決めたとしている。

 男子ゴルフの米国ツアーは当初、2週間前のザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament)でファンの動員を計画していたが、開催地のオハイオ州で新型コロナウイルスの患者が増加したことを受け、州関係者が計画を取りやめていた。

 また、カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディングパーク(TPC Harding Park)で次週開催される今季メジャー初戦、第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)でも観客は不在となる。

 6月から9月に延期となった今シーズンの全米オープンは、恒例となっているトレードマークの予選会が中止となり、今年はランキングなど別の方法で出場選手が決められることになっている。(c)AFP