【7月27日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のルー・ウィリアムズ(Lou Williams)が、新型コロナウイルス対策の外出ルールを不正に利用したため、10日間の隔離を命じられ、リーグ再開からの少なくとも2試合を欠場することになった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による中断から30日に再開するNBAでは、参加する22チームの選手が、フロリダ州オーランド(Orlando)のディズニー・ワールド(Disney World)内につくった閉鎖環境「バブル」内のホテルに滞在し、コートでプレーすることになっている。

 何らかの事情でバブルを出る選手は、圏外にいる間は毎日検査を受け、帰還後はホテルの自室で4日間待機することが義務づけられている。この期間は医療の専門家の判断で10日間まで延長される場合がある。

 その中でウィリアムズは23日、家族の友人の葬儀という家庭の事情でジョージア州アトランタ(Atlanta)の自宅へ飛んでいたが、その後にストリップクラブへ行ったことが発覚し、NBAが支給したマスク姿でラッパーと一緒に写っている画像がSNSに投稿されていた。

 これにより、ウィリアムズは25日から最大の10日間の隔離を命じられ、レブロン・ジェームズ(LeBron James)擁するロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)との30日の再開戦、8月1日のニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)戦は出られないことが確定した。

 家庭の事情でバブルを離れた選手は、クリッパーズではパトリック・ビバリー(Patrick Beverley)とモントレズ・ハレル(Montrezl Harrell)に続き、ウィリアムズがこの1週間で3人目で、レイカーズ戦に向けて練習や紅白戦を行うチームの準備に支障が生じている。

 戦力減でメンバーを急きょ再考することを余儀なくされたドック・リバース(Doc Rivers)ヘッドコーチ(HC)も、「外に出た選手に関するああいうものは、もちろん見ていて気持ち良くはない」と憤った。(c)AFP