【7月17日 AFP】ニュージーランドラグビー協会(NZR)は17日、南半球の国際大会であるスーパーラグビー(Super Rugby)が新型コロナウイルスの影響で困難に直面している中で、南アフリカのチームとアルゼンチンのジャガーズ(Jaguares)を来季の出場チームから除外する計画を明らかにした。

 NZRが打ち出したスーパーラグビーの改革案では、来季の参加枠はニュージーランドの現存5チームに加え、太平洋諸国の1チームとオーストラリアの2~4チームになるとされている。マーク・ロビンソン(Mark Robinson)最高経営責任者(CEO)は、「われわれが望んでいるのは、競争力がありファンが直接対決を毎週のように求めるチームだ」と述べた。

 南アフリカとアルゼンチンを計画から除外する決断をした理由については、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって長距離の移動が不可能なためと説明。さらに、この新大会に関する決断は「極めて難しい」ものだったと明かした。

「アルゼンチンと南アフリカのラグビー界に起きていること、そしてプレーができない現状や先行きが不透明な状況に心から同情している」

 大会の大刷新の前触れにも思える発表をしたロビンソンCEOだが、統括団体のSANZAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの3か国からなるラグビー連合協会)が新設大会を監督するかについてや、参加クラブのオーナーシップ構造、さらには今後もスーパーラグビーの名称を使用するかどうかについては、詳細を明かさなかった。

 今季のスーパーラグビーは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で3月に中断された後、ニュージーランドとオーストラリアにおいてそれぞれ国内大会の発足を強いられている。(c)AFP