2020.08.08

CARS

女子中学生が恋したポルシェとは? 自動車ジャーナリスト、竹岡圭さんの初恋のクルマ

VWで全日本ラリーに挑戦中の竹岡圭さん

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これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。自動車ジャーナリストの竹岡圭さんが選んだのは、「ポルシェ944」。しかも出会いは中学生の頃だったというから驚きだ。

三つ子の魂百まで!

中学生の時に衝撃的な出会いをしたのが、ポルシェ944。はじめてカッコいいと思ったクルマでした。

頭の中に浮かんだのは、あのクルマとあのクルマでした。ひとつは、憧れのアートとしてクルマを好きになった原点。もうひとつは操れる空間としてクルマを好きになった原点。


どちらにしようか、ものすごく迷いましたが、今回はアートとして捉える感覚を味合わせてくれたクルマのお話をしたいと思います。



そもそもクルマに興味を持ったと自分で認識しているのは、東京都日野市にあった多摩テックという遊園地で、ゴーカートに乗ってからというもの。ようは、乗り物を自分で操る喜びに目覚めたというわけです。

でもそれはあくまで乗り物として、動くものとして、それを操れたということの愉しさであり、自転車に乗れたとかいうのとほぼ同じ感覚。カッコいいだの悪いだの、眺めてどうのこうのいう話ではなかったんです。

幹線道路沿いに住んでいたので、0歳から行き交うクルマを眺めてはいましたが、単なるクルマがある風景として目に映っていたんでしょうね。好きとか嫌いとかいう、フィーリング的な感覚で、クルマと向き合ったことはありませんでした。

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