【7月5日 AFP】新型コロナウイルスの検査で陽性となる選手が増えているテニス界で、今度は米国男子のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)が陽性となったことを発表した。

 ティアフォーは米ジョージア州アトランタ(Atlanta)のエキシビション大会に出場中だったが棄権した。この大会は、世界ランキング10位以内に入ったこともある主催者のジョン・イズナー(John Isner、米国)が、開催を批判する人たちを「コロナブラザーズ」と呼んで物議を醸していた。

 前週フロリダで検査を受けた際は陰性だったというティアフォーは、その後にアトランタへ移動して8人が出場する大会に参戦していた。大会によれば、「(サム・クエリー<Sam Querrey、米国>との)試合後に症状が出て、再検査を受けたところ陽性が分かった」という。大会は一日あたり450人ほどの観客を入れて行われている。

 ティアフォーはツイッター(Twitter)で「残念ながら、3日遅くの検査で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性が判明し、今週末のオールアメリカン・チーム・カップ(All-American Team Cup)から撤退せざるを得なくなった」「この2か月はフロリダでトレーニングを積んでいたが、そちらでは1週間前に受けた直近の検査を含めて陰性だった」と明かした。

 主催者のイズナーは開幕の前日、大会の安全性を疑問視する人たちに対して「君らコロナブラザーズは大好きな地下にこもってればいい。僕は自分の人生を生き、愛するスポーツを安全にプレーし、推進する方を選ぶ」と話していた。

 しかし、テニス界ではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が主催したバルカン半島の大会でも多くの陽性者が出ており、この大会でも同じように陽性の選手が出た形となった。

 陽性の知らせを受けて主催者はSNSでコメントを発表し、選手は全員アトランタに到着した際に検査を受け、日々検温を行っていると話した。

「ティアフォーは会場を離れ、大会の残りの日程には参加しない。われわれは今後も、地元の保健関係者が出した指針をしっかり施行していく」 (c)AFP