【7月5日 Xinhua News】中国長江(Yangtze)の水を淮河に引き入れる「引江済淮」プロジェクトが連日の調整を経て、安徽省(Anhui)亳州市(Haozhou)の給水区間で試験送水に成功した。これにより、同プロジェクトの一部が有効に機能し始めた。澄んだ水が西淝(せいひ)河から約74キロの送水ラインを経由して安徽省亳州市の城南ダムに流れ込み、同市に住む70万人余りを悩ませている水不足問題を徹底的に解決することが期待されている。

 長江と淮河の二大水系を結ぶ同プロジェクトは、南から北へ順に「引江済巣」「江淮溝通」「江水北送」の3区間に分かれており、都市と農村への給水と長江・淮河の水上輸送の発展を主な任務としている。また、田畑へのかんがいと補水、巣湖・淮河水域の生態環境の改善や冠水排出などの機能も兼ね備えている。複数の流域と省をまたぐ重点戦略的水資源配置プロジェクトで、給水範囲は安徽、河南(Henan)両省の55県(市・区)をカバーし、送水ラインは全長723キロとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News