失われた当たり前の生活。先の見えない不安の中で、私たちを救ったものは思いやりの心なのではないだろうか。少なくとも私はこの期間で人の温かみというものを感じた。息が詰まりそうな生活の中で、友人や家族との何気ない会話に救われたこともあるだろう。自分のことを気にかけてくれる人がいるということに気づくことはその人を守ることにつながる。思いやりの心なしに私たちはコロナウィルスと戦うことはできなかっただろう。
[獨協大学 鴻野 萌波]