アメリカ政府の外出禁止を促す措置に対し、活動再開の意思を持つ人々が盛んにデモ活動を行っている。この写真から私は、アメリカ人は非常に自由を愛する国民なのだと感じた。これは日本人とは正反対の国民性ではないだろうか。「自粛」に対し抗議するアメリカ人、翻って日本では「自粛警察」と呼ばれる人々が存在する。この状況下でどちらも正しいとは言えない。しかし政府からの束縛を嫌うアメリカ人から、国民に民主主義が広く浸透しているんだと感じ、少し羨ましくも思える。
今回のパンデミックは民主主義にどう影響を与えるのか。政府が強制力を持つ方がパンデミックには有効に思える。しかし、政府が力を持ちすぎれば全体主義に陥り、いつか来た道にならないだろうか。この危機的状況下でも民主主義の灯は決して途絶えさせてはいけない。
[明治大学 戸梶 蓮]