中国に留まらざるを得なかった移民労働者達が母国ミャンマーに帰ってきた様子を映したこの写真を見て、私は彼らの心情が気になった。帰国できたことへの安堵、先行きへの不安、将来への希望・・・正解はわからない。ただ、私自身の不安感や恐怖を投影してか、どうにも先行きへの不安なのではないかと愚察してしまう。新型コロナウイルス感染症に対する恐怖よりも自分自身の就職や金銭の問題に対する不安感や恐怖の方がどうにも上回ってしまう。この写真のマスクをずらしている労働者と温室育ちである私、立場や状況は異なるが明日への不安感は共通しているのかもしれない。（ペンネーム：まぐろ）
［拓殖大学］