コロナウィルスの脅威が世界中に広まっている。世界各地でロックダウン、マスク不足、国境封鎖などが叫ばれている。そして、どの国も自国内の問題ばかりに目を向けている。
写真はイエメンで水を運んでいる子どもたちを写している。イエメンの人々は内戦によって避難を余儀なくされ、厳しい生活を日々送っている。満足のできる医療サービスどころか、清潔な水も手に入らない。そういった最悪の状況下で、コロナウィルスが襲いかかった場合どうなるか想像に難くない。
唯一、彼ら彼女らが感染するリスクを減らす方法がある。それは世界が見捨てないこと。コロナウィルスの脅威という地球規模の問題に対しては世界が協力しなければ解決できないであろう。感染しても助かる可能性がある人と、感染したら諦めることしかできない人。感染する可能性は誰にでもあるが、感染リスクや被るダメージは平等ではないのである。
[中央大学 桝村 匠]